ひとりの道標

結婚できないひとり専門家、ひとり力を高めよう

独り身でも「恋旅ストーリー」のひとつ位はある

いよいよ夏の旅行シーズン予約の季節。楽天トラベルで「恋旅ストーリー」の募集が始まったのですが、恋人がいないと応募できない?いえいえ、旅に出会いは付き物・・・かも。 ひとりの道標 6月12日は恋人の日。ブラジル発祥のイベントらしいのですが、日本ではまだまだ知られていないと思います。楽天トラベルでは「恋旅ストーリー」で、恋人の日から旅のエピソードを募集。勿論、恋人達のあま~い投稿となり、優秀作品には5万円分の旅行クーポンなどが贈呈されるというから、注目のキャンペーン。 そうなんですよね。ひとりじゃ難しいキャンペーンなんですよね。それでも旅の恥はかき捨てと申しまして、誰も知らないからこそ旅先ではいつもと違う自分を発見したり、それがひとり旅の醍醐味だったりするのです。 旅に出会いは付き物か? という事なのですが、知らない男女が、飛行機なりJRなりバスなりで、隣り合わせになるということは結構ありますよね。そこから先はあなた次第って話なのですが、どちらまで?なんて話しかけるあなたは、旅上手なのかもしれません。 未だに独り身の私にでも、そういった経験はあるのです。物語は満員の特急自由席から始まるのです。 >帰省というものは、田舎者にとって大きな旅のイベント。特に大都会へと巣だった者にとっては、石川啄木の「故郷は遠くにありて想うもの。。。」という件が滲みるんだ。 その日満員の特急では座ることも出来ず、ただ車窓に流れる風景をぼんやり眺めるだけ。ひとりの女性が側に立っていることはわかっていたが、それもひとつの風景だった。 何時間特急に揺られたのだろう?そろそろ空いてもいいんじゃないの?浜田朱里をリピートするには、少々疲れるほど時間が流れた。耳も足も癒しを求め、座席の縁を借り肩を預けていた。 トントン。 ビクッとした僕は振り返る。あの女性だった。 「座りませんか?」 小さな海の見える駅に着いた特急。座席が空いたのだった。 「どうぞ!座ってください。」 どうぞ!どうぞ!と譲るうちに、 「あ~空いた空いた。」 って化粧の強い香りと共に、やや年配の女性がドスッと座った。顔を見合わせるふたり。彼女の微笑みも忘れた20年程前のお話。終着駅のひとつ手前で降りた彼女。ぼくは今もひとりです。 ひとり旅。いかなる出会いにも備えなければならない(笑)。