ひとりの道標

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不妊を知ることは未婚者にも必要 産みたいのに 産めない~卵子老化の衝撃~

NHKスペシャル「産みたいのに 産めない~卵子老化の衝撃~」は、未婚者にも相当の衝撃を与えたのではないでしょうか。この番組を観なかった不幸は確実に存在します。 ひとりの道標 世の中のアンチエイジング。見た目は若く保てても身体はそうはいかない。分かりきったことですが、こと子供を授かりたいという悩みの影に、卵子の老化の存在を全く知らない現実がある。とても衝撃的な内容でしたが、世界的にこれを知らないのは日本人だけという、違う問題も浮き彫りに。 衝撃的な内容には、次のようなものがありました。 ・不妊の検査を受ける夫婦は、6組に1組の割合。 ・年に21万件の体外受精が行われている。 ・30代後半から40代は、卵子の老化の事実を知らない。 ・不妊治療に対する男性の無関心、または消極的な態度。 特に卵子は新しく作られることはなく、生涯一定の数しかない。つまり、年を重ねるほどに劣化するという事なのですが、現在の性教育においてどれほど伝えられているのか?少子化対策がいかに上辺だけのものであるか、次々と疑問が生まれます。 男性の不妊治療への無理解は、治療開始へのタイミングが遅れる事態となり、結果として卵子の老化の問題が生じる。夫婦関係について、未婚である私はその全てを理解できませんが、
男と女。愛していても赤の他人。 赤の他人をつなぐのが赤ちゃん。 赤い糸って赤ちゃんなのか!
やはり、夫婦になったからには子供が欲しい。という気持ちだけは理解できます。フランスのように、結婚の事実にこだわらず子供が産める環境が整備される。そのことが日本においてコピーするかのように受け入れられるかは判りません。 日本に馴染むかという問題がありますが、その馴染むという考えこそ非常に固定した考えであり、問題解決の糸口さえも消しているのかもしれません。少子化問題とは非常に深いものであり、この番組の一つの結論に、子供を産みたいのなら若いうちにと、訴えたかけたような気もします。 ただ、若い頃に子供が埋めない理由は沢山あります。経済的なこと、仕事に打ち込みたいということもそう。そうして婚期が遅くなり、若い頃にそれほどまでに思わなかった子供がほしいという思いが、今になって強くなったら・・・。 何か情操教育のような気がします。家族ができることの素晴らしさ。もっと言えば、自分の親と自分の関係を見みて、家族はいいなと感じることが出来るか。このことは多分、私自身に足りなかったものだと思っています。 社会環境の変化を、番組では盛んにその理由としていました。どこかで政策的なものが実現しなければ、たかだか待機児童の解消だけでは、少子化解消には遥かに遠いのです。 一番大切なのは、子供が欲しいかどうかの意志。 子供を育てる環境とかじゃなくて、子供が欲しいかどうか。夫婦のみならず、未婚者にとっても不妊の事実を知ることは、その一歩だと感じました。 NHKスペシャル「産みたいのに 産めない~卵子老化の衝撃~」 再放送 7月8日(日曜日)午前2時05分から午前2時54分