ポケコンアプリDPC-100 増えよキテレツ男子
懐かしさ満点のポケコン風アプリDPC-100。iPhone/iPad用のアプリでBASIC言語で遊べるだけではなく、加速度センサーなどのiOS機能にもアクセスできるというから面白い。関数電卓のようなその見てくれは、ポケコンに触れたことのあるキテレツ男子なら、大脳皮質が痒くて仕方のないハズなのだ。
http://youtu.be/BTIrhuM_h5M
DPC-100 for iPhone/iPad
言葉を省略する表現は30年ほど昔も当然の如くあり、パソコンがチラホラ世間に登場した時代に、キテレツ男子にとって憧れのおもちゃが、ポケットコンピュータことポケコン。
ファミコンが登場したのもこの時期なれど、それに触れたのは少々後のことだった。何よりBASICなるものを打ち込むとゲームが出来る。というポケコンのインパクトは、プラモデルのような形が見える遊び道具より、新鮮で新しい時代を感じたものだ。
[caption width="468" align="aligncenter"] カシオポケコン FX-802P[/caption]
BASICなるものと書いたのだが、勿論その存在は知っていた。しかし、お遊びレベルまで身近にしてくれたのはポケコン。当時の学校にもやっとパソコンが数台導入されたという時代であり、取っ付きにくい奴だったのですよ。そしてそんな生活環境の格差は当時からあった。
この当時の生活環境の格差というものは、工業技術と製造コストに比例していたように思うのです。今では小学生でも持っている携帯電話。1980年代の前半から車用の携帯電話、即ち車載電話が隆盛の時代。と言ってもそのほとんどは輸出だったように思います。
学校にエアコンなんて高嶺の花。普通の家庭でもそこまで普及していなかった。パソコン然り、あったら便利なものが全て高嶺の花。ほんの20年程前まで、エクセルで200行のデータを入力すると、もはや記憶媒体がそれに対応出来なかったのですから。
今では新しい技術が出来て製品化されても、数年も経たずに手にすることも可能です。製品を造る場所のグルーバル化のお陰様という一面もありますが、技術の広がりの速さも昔とは比較になりません。
特にプログラムの進化は、記憶媒体の進化と無関係ではありません。処理速度も当然そうですが、半導体の進化は劇的な生活環境の格差を縮めました。華やかなる世界とは少し離れた技術の進化の象徴こそ、ポケコンだったと思うのです。
タブレットやスマートフォンのの普及で、技術の裏側の世界がやや遠ざかった気がします。あらゆるものがアプリとして表現され、それを使う人。こんなのがあったらいいなと、サービスを待つ時代への突入。作り手の創造力がいつまで保たれるのか?便利な世の中は、案外長続きしないのかもしれません。