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川越シェフ発言問題の本質 年収400万円はお金持ち!?

東京って怖いところだ。飲食店のサービス等がネットを揺るがす論争になる。田舎ではまず考えられないのだが、やはり論争の中心にあるのは人であり、人は人が大好きなのだ。 川越の風景

誰が何のために?食べログは田舎では必要ない、意味が無い現実

最近、飲食店サービスがネットを賑わせています。当然ながら東京の話題なのですが、インターネット特有とも言えますよね。だって、田舎じゃまずこんな話は盛り上がらない。川越シェフ発言問題は食べログの書き込みからのようですが、例えば食べログにこんなページが存在します。 食べログ:鹿児島市の居酒屋TOP100 鹿児島市の居酒屋を探す時に、食べログがいかなる情報をもたらしてくれるのか。場所の特定には便利であるが、クチコミが僅かに1件でもランクインするランキング情報に、一体何の価値があるのだろう?鹿児島という田舎町に限らず、東京の郊外の都市でも同じようなランキング。使える情報は非常に少ないと言えるのです。 付け加えるなら、ジャンルによって全く使えない。メジャーなキーワードと思えるラーメンでも、田舎では意味が無い。

さて、食べログの書き込みに果たしてこの反応は正しかったのか?

年収300万円、400万円の人が高級店に行って批判を書き込んでも、そういう人たちには高級店の企業努力や歴史がわからない。 ※川越シェフの発言とされる文脈の引用
発言を後に謝罪した川越シェフの失敗は、年収300万、400万円の人という主語を一般的なお客様とした点と、インターネットでは言葉は一人歩きするという2点の表現でしょう。何よりもそして誰の失言でも、はじめに口にしたことが正直なところであることを、誰もが知っているという意味では、余計な発言は火に油を注ぐだけ。 つまり、大した意味もない食べログの書き込みにいちいち反応する人。が滑稽なのだ。

問題の本質、年収400万円超はお金持ちなのか?

長い前置きになってしまいましたが、この問題の本質はこの川越シェフ発言問題ではないのです。いつからか日本のメディアは、お金持ちの基準をグンと引き下げたと言うことなのです。一つの例が、中国人観光客が炊飯器を買い漁るなんてありましたよね。精々数十万円のお買い物に、狂喜乱舞する観光地ってね。 バブル時代、日本のニュースは海外旅行でお土産100万円とかね、そりゃ景気のいい話が多かった。20年ほど前なら、中卒の工場努めで年収600万もザラだった。実に今では川越シェフの言う一般の人とは、年収400万円ほどとされるサラリーマンを指すのですから。 600万円超とされる国家公務員はもはやお金持ちに分類されるのだろうか?20年程前なら、工場努めを長らくしていれば達成できた年収なのだ。いかに日本がデフレだったか分かる現実なのです。それにしても日常のテレビニュースが、デフレをさり気なくカモフラージュしてきたことは、大きな罪であると思うのです。 本当のお金持ちなんて、滅多にお目にかかれない。日常のお金持ちは中国の普通の人であり、公務員と叫ばれる世の中。物が売れないからそうなったのだろうか?将来への不安からだろうか?若者が減り高齢者が増えているのに、若者向けのネット戦略ばかりか街まで若者向けの作りしかしない。 車はすっかり家族向けばかり。ひとり者がドンドン増えている現実なのにね。なんだかおかしいね。おかしな日本という結論。