ひとりの道標

結婚できないひとり専門家、ひとり力を高めよう

すまん!明治維新は失敗だったと鹿児島から声を上げる

明治維新の中心に薩摩がいたことは事実である。しかし、今この時、明治維新は成功だったのかと答えを求めるなら、果たしてこれがあの先人たちの求めた日本の姿なのだろうか?だからこそ、鹿児島からすまんなのだ。 幕末風 西田橋御門

明治維新は改革だったと思うほうがシックリする

このところ大河ドラマは幕末ものが続いている。篤姫龍馬伝、八重の桜。日本の危機的状況を把握していたのは御侍さんで、今も昔も情報の価値は変わらずそれを活かすも殺すもそれを得た者の特権。少なからず情報が御侍さんだけのものでなかったことが、明治維新の起爆剤になったのだと思う。 この大河ドラマはいずれも個性的な主人公を描いている。でも、僅かに150年ほど昔のことさえ絶対ではない。日本のためなどと思った改革者が、実はどれほどだったのだろう。結果として日本が国として存続している。時代とは時の雰囲気であるのだから、なるほど流れを感じる能力はピカイチだったのだろう。

明治維新の総括が必要なのか?

鹿児島県知事の上海路線存続についての施策が、全国規模で批判された。路線維持のために県職員を上海に派遣。税金が恐らく何の効果も発揮しないまま消えていく。この方の悪い所は口の軽さなのだと思うのだが、鹿児島県は何でも役人が介入しないと気が済まない。 だまっちょらんか! 静かにしていろ!即ち、口をだすなという鹿児島弁だ。僕は思ったね。これはいくらなんでもリコール運動に発展するだろうと。しかし、リコール運動は起きない。だからといって僕が先頭に立つのは面倒だ。明治維新は先頭に立つ人はいたのだが、それで飯が食えたという大きな違いがある。つまり、お仕事だったわけだ。 使命感をどう感じるかという問題。明治維新は、平たく言えば武士が役人になっただけの改革。話し合うことを戦国時代から随分してきた武士たちが、敢えて新しいものかのように話し合う仕組みを日本中に作った。無駄の始まりが小さな議会だと思うのだが、それは大きな議会と仕組みを同じにする無駄だ。 使命感に燃えるためには、ある程度飯が食える見込みが欲しいのだ。

憲法よりも民法が強い!?実は、変化が大嫌いな保守

憲法の改正より、民法が大きな改正をされない歴史のほうが長い。明治から続く民法が、非摘出子の判決で話題を集めたのは最近のことだ。現実の生活は憲法よりも民法に依存するのだから、それらが記された民法が時代にそぐわないと、大騒ぎしないのも不思議である。 何も変えない。 変化こそ面倒だ。根回しなんてね、日本人は大好きだから国際舞台でもこれを使おうとする。ロビー活動ではなく、根回しなんだよね。だから、根回しが全く足りないのが今でしょ?根回しに必要なもの、これこそ元気という言葉の裏にある、経済力。 昔のように元気に! ってね。鹿児島がいつ元気だったのかと、いつも首を傾けて痛くなる。

明治維新が成功したか検証が必要

明治維新は偉人を生んだ。しかし、彼らはそれが仕事だったのだから、頑張ったのも頷けるし当たり前だとも言える。今の時代、当時にはない価値観や権利がある。まさに文明のなせる幸せであり、だからこそ、こんな世の中になったのも明治維新のお陰様なのだ。 だが、お陰様とは皮肉であり、その結果として今の日本のあれこれがある。時代の雰囲気として明治維新は必要なものであったが、流れで市民レベルの反乱がないのも特徴的。多分、それが起きない素地のある日本は、世界でも珍しい国なのであろう。
日本の本当の黒幕 上巻 龍馬暗殺と明治維新の闇
鬼塚 英昭
成甲書房
売り上げランキング: 552