初志貫徹ができなければ滅びる運命。完全紹介制でスタートした
mixi(
ミクシィ)が、その最大の売りを妥協したのは何時だったか。生き残りをかけた最
終戦争は、人と人を結ぶ結婚ビジネスなのだろうか?
インターネットの発展に出会い系あり
インターネットや今や死語の領域である
i-modeなどの携帯電話、インターネット接続の普及に出会い系の存在があったことは否めない。正確に言えば、それらの端末の普及に寄与しただろうか。奇しくも固定電話の最後の悪あがきとなったQ2ダイヤルサービス。携帯電話の公式サービスに出会い系サイトが登場したことで、それはエピローグを迎えた。
人は煩悩を捨てられない
人の不幸は蜜の味といいまして、他人の噂や芸能人のゴシップに興味津々の人は多い。自分のことは勘弁してよ~という虫の良さは置いておき、メディアには煩悩をくすぐるコンテンツが必ず存在します。食べることと一緒で性的な満足を得ることもまた、人間として当たり前の煩悩です。
煩悩とは子孫を残すための自然の知恵ですから、生物的には隠者が増えた世界に未来はありません。それでも隠者が尊ばれるのは、単に珍しいからと言うと失礼でしょうか。知らない世界を知っている者に興味を持つのも、一つの煩悩であり好奇心なのですから。
ミクシィの最終戦争 生き残りを変えて煩悩をくすぐる
ここ最近の
ミクシィをみると、「街コン」イベントを運営するコンフィアンザ社や、株式会社Diverseの結婚支援事業「youbride」、アイフォンアプリで有名な「YYC」など、株式を取得したり小会社化しています。お見合いという紹介システムが機能しない世の中ですから、その変わりのサービスが乱立するのは当たり前。
それ以前に、友人の紹介とか親類の紹介とか、結婚相談所的なサービスも含め、紹介サービスに乗れない人が多いのだから、手軽なシステムを求める潜在意識は大変高いと思われます。結婚しない・出来ない人は多いと言っても、結婚したい人もまた大変多いのですから。
ソーシャル・ネットワーキング サービス、今では
Twitterや
Facebookにその代名詞を奪われましたが、やはり
ミクシィを通じて結婚したという話題こそ、爆発的な人気の引き金だったと思われます。誰もが夢見たんだよな・・・。
神秘的とも思えた完全紹介制のシステムにこそ、
ミクシィらしさがありました。いざ紹介されも面倒なので放置しましたが、あの子どうしてるんだろうな。
江川 岳光 SilverStripeApp. 2013-09-04