ひとりの道標

結婚できないひとり専門家、ひとり力を高めよう

HIS新らしいCMに思う 3世代という言葉が風前の灯になるかもしれない

HISの新しいCMにコブクロの蕾が使われるようです。3世代旅行をテーマに平泉成の出演するCMに、生涯未婚率が気になるのです。 ひとりの道標 3世代で出かけた記憶ありますか? 遥か昔子供の頃、両親と祖母と一緒に海水浴に出かけました。夏休みで混んでいたその列車は、対面座席のディーゼルカー。僅かに空いた席には若い女性の3人グループ。美味しそうにオニギリを頬張っています。 「食べる?」 微笑みながら差し出されたオニギリ。母の背中に後ずさりした記憶と、岩場で足を切った記憶しかない。3世代で出かけたのは、たったこれだけしかない。 それがこの夏の思いでだ。 ひとつやふたつ、3世代で旅行っぽい記憶あるかなと想い出すと、僅かにひとつしかない私。思えば生きるために働きずくめだった両親。両親との旅の記憶も、母方の故郷への帰省ぐらいしかないのだが、30数年前ほど昔はそんなものだった気がします。 バブル世代で恩恵を受けた者は、バブルの美味しさも味わったが、子供の頃貧しかったという人が少なくない。その貧しさは今の比にならないもので、今の若い世代には理解できない世界かもしれない。ないから自分で作るという意味での成功は、現在のアップルにも通じる。今はその嗅覚力がぼやけ、新しいものではなくその派生ばかりが目立つ。 グダグダしてしまったが、不景気だと言われる今、節電が時代のキーワードになるほど豊かな国になりました。 HISからの新しいCMの話題をみつけました。海外旅行にも国内旅行並に手軽に行ける世の中になり、360円の固定相場の時代から70円台の円高の時代へ。円高になることは悪だとされますが、やはりエネルギーなどの資源を輸入している日本にとって最大のメリット。どうやってその調達資金を稼ぐのだと考えた時に、外貨の獲得は製造業?サービス業?新しい産業? 3世代旅行という言葉もそのイベントも存亡の危機。先日発表された子育て白書で、生涯未婚率が過去最高であるとニュースになりました。 おばあちゃん、両親、私、 両親、夫婦、子供。 こんなパターンがあるでしょうか。自分を基準に考えれば、結婚して子供が出来ない限り、3世代旅行には必ず終焉が訪れます。祖父、祖母が亡くなり、両親との2世代。両親が亡くなればひとり旅。年老いたものから亡くなるという自然の摂理は、ある意味において生涯未婚を想定しておらず、家系においても想定外なのでしょう。 3世代旅行が50年後にどんな姿になるかはわかりません。男性の生涯未婚率が20%を超えたというデータをみると、3世代も少なくなるものとは思いますが、ただ、十分な時間のあることですから解決もあると信じます。 しかし考えると恐ろしい。日本に経済的な破綻が起きれば、ハイパー円安にハイパーインフレを想定している専門家もいます。360円時代の貧しさよりも大変な状況は全く想像できません。そして海外旅行なんて夢のまた夢。 まぁ素人にはわかりませんが、専門家もわかっているの?と思いたくなるほど多様な意見があります。この国は重症なのでしょうか。 はい。合併症です。 HISニュースリリース