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世界に一つだけの花が稼ぎまくり 著作物使用料と売れる音楽

JASRACでこの30年で一番著作物使用料を稼いだ楽曲が発表されました。「世界に一つだけの花」が一番だったわけですが、売れる音楽の答えもここにある!? ベスト30曲ランク・インの要因 ※ 上のグラフは1982年から2011年までの間で、分配額上位30曲になった要因をまとめたものです(重複項目あり)。 売れる音楽とは何か? それは勿論ヒット曲でしょう。と思いがちですが、著作物使用料の世界からみればあらゆる媒体が存在します。もちろん一部にはこれに該当しない場合もありますが、著作物使用料が発生する項目をみれば、売れる音楽とは何か?が少し見えてきます。 当然ながらヒット曲の存在ですね。1990年代にミリオンヒットが連発しましたが、著作物使用料を稼いだ要因としてはカラオケが上回っています。過去30年に限れば、 カラオケ+ヒット曲 が約50%程度著作物使用料に貢献しています。つまり、カラオケが音楽との出会いの場だったという側面がある訳です。居酒屋が2位、ふたりの大阪が3位という現実は、飲み屋さんとの繋がりが大きいですよね。 そりゃひとりで歌ったら寂しいわ・・・。 1985年以降めざましく発達したカラオケは、オリコンチャートにランク・インしなくても著作物使用料を稼ぎ始めた。ヒットを飛ばすだけが音楽で稼ぐ方法ではない時代を作り上げた。と言えないでしょうか。 因みにこの30年色々なヒット曲が浮かぶと思いますが、ベスト30にみる純粋にヒットが起因したと思われる楽曲はこれだけ。 世界に一つだけの花(SMAP) TSUNAMI(桑田佳祐) Everything(MISIA) CAN YOU CELEBRATE?(安室奈美恵) 世界中の誰よりきっと(中山美穂&WANDS) Choo Choo TRAIN(ZOO、EXILE) 夜空ノムコウ(SMAP) SEASONS(浜崎あゆみ) Automatic(宇多田ヒカル) オーディソフトやDVDやTVCMへと続く、著作物使用料の分配額上位の要因。パチンコなども音楽と密接な繋がりをみせたこの30年。ネット配信や着うたなど現在のインターネットインフラに関しては、3曲しかランク・インしていない。これは、著作物使用料を稼ぐ次世代のものとして位置づけられそうです。 これまでのお話は、あくまでも著作物使用料からみた売れる楽曲。音楽ユーザーからみれば、どうでもいい話です。しかし、音楽で稼ぐ方法もまた乱立した時代であったことを考えれば、音楽との出会いは難しくなりそう。 JASRAC賞30回記念「JASRAC賞30年の歩み」を開催