40歳からひとりエンディングノート 本当に必要なのは誰に最期をお願いするかなのです
終活が若い世代で人気のようです。その人気が本当なのかどうかは知りませんが、20代で人生の総括をと考えるのは、いささか早いような気がします。誰かに伝え残したいものがそんなにあるのか!羨ましいぞ・・・。明日にも訪れるかもしれない死に備えること、40代を迎えると、かなりリアルに伝えたいことがあるんです。しかも、ひとりの場合は伝えたいこと以上に大事なことがあるんです。
[caption width="468" align="aligncenter"] ノートと鉛筆[/caption]
そのものの定義は個人の裁量で決まるものですが、一般的なエンディングノートの内容と同じような内容です。自らに訪れるもしもの場合の対応を、残された人が円滑に行うために伝えたいこと。何れにしてもひとりの場合は、残された人が誰なのかということが、最重要であると思います。
つまり、自分の最期を誰にお願いしますか?
という大きな問題なのですが、40代とはかなりシビアな世代なのですね。親は老いておじいちゃん・おばあちゃんの世代であり、兄妹がいるとしても生活は勿論別だし、親類には簡単に頼めない。突然のあなたの死に対応する誰か・・・を上手く想像できなければ、今からでもいい。その誰かと付き合うことです。
僅かながら資産があるという話なら、あるいはひとりのエンディングも問題ないのかもしれません。余裕のない生活の中では、どうしても誰かのためにという行動は消極的になります。しかし、あなたのエンディングだからこそ、誰かが動いてくれるんですよね。
40歳を超えてひとりです。だからこそ、若い世代とは違うリアルな現実を伝えなければなりません。何より個人的なエンディングノートは、誰かに内容を全て伝える必要性があるか?日記的な内容ではダメなのかもしれません。
1.あなたのもしもを誰に伝えるのか
・世話を焼いてくれる人に、確実に伝わるようにするにはどうしたらよいか?
・最期を伝えたい友人のリスト化。
2.あらゆる契約の解約
・電気、水道、ガスならまだしも、インターネット回線や携帯電話など通信インフラに関しては、判りにくい場合が多いです。全ての契約を網羅したリストの作成も必要。
3.誰かに見られることを意識すること。
最期のメッセージを託したノート。誰がそれを見ても、内容を引きずらないことが大切だと思います。誰が好きだったなんて話をまさか書きませんよね?そして、エンディングノートに強制力はありません。願いが全て叶うとは思わないことです。
4.当然ながら、もしもは決まった死だけではありません。
突然病に倒れる、交通事故、自然災害等など。もしもは何で何時かなどわかりません。思い立ったが吉日といいまして、今書こうと思わなければ、あなたは幸せな環境にいるのではないでしょうか。それは、誰かに恵まれているだけです。
ひとりのエンディングノート。
年を取るとかなり切実なんですね。誰にそれを託すのってことなのですが、若い世代は割りと気にしない問題なのかもしれません。それが若さというものですよね。40歳からのエンディングノートは、それと同時に人との繋がりを再構築するキッカケにすべきものなのかも。
一人からの脱却こそ、40歳からのエンディングノートなのです。