ひとりの道標

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半沢直樹と情状酌量

テレビ業界の人はとてもヒットしているものに敏感。テレビで事あるごとに倍返しという言葉を聞くようになったのですが、痛快とかスッキリすると評判の半沢直樹、じつはスッキリしないのは制作側だというジレンマ。

痛快!半沢直樹

倍返しに10倍返し。現代に蘇るハンムラビ法典は「やられたらやり返す」を踏襲する。ドラマ「半沢直樹」は第1部を終了し、世界陸上が行く手を阻む展開に倍返しだ!視聴率に悩むドラマと言いながら、いざ高視聴率番組が登場しても、参議院選挙で行く手を阻んだのはテレビ業界自身という愚かさ。 猫の世界のルール アホでも分かるわ。選挙特番の日に半沢直樹を放送していたらすごい視聴率だったこと。横並びのテレビ番組、そしてヒットするはずもないと世に送り出されたとしか思えない半沢直樹。悲運のドラマがもたらした高視聴率は、テレビ業界への当てつけなのだろう。 さて、第5話の視聴率は29%であり、どうやら2013年を代表するテレビドラマになる半沢直樹。痛快!ビッグダディのようなサブタイトルがなくとも、やられたらやり返すや倍返しの実現が痛快である。バブル時代に入行という時代背景が半沢直樹ハンムラビ法典を作り上げるが、勇ましさに同居する情状酌量に彼が支配される時、新たな罪が生まれる。

浅野支店長を許した新たな罪

やられたらやり返す。どうやら法的根拠のない正義こそ、痛快な理由なのだろうと思う。個人の正義・正義感を発揮する場所などそうあるものではない。番組で描かれる正しいと思ったら上司でも関係ないという行動は、多くの社会人が実践できない。夢で飯を食うのが難しいように、社会人になった時の志で飯を食うこともまた、難しい。 浅野支店長を刑事告発しなかった正義。これこそ個人の正義の象徴であり、一般的な悪事を情状酌量により軽減した新たな罪。新たな罪は社会に対する罪であり、一般サラリーマンと等しく会社の不利益を良しとしなかった半沢直樹の正体。偉くなるための手段としての正義に痛快さはない。痛快を徹底していたなら物語が終わる矛盾がドラマである証明だ。 実は社会にでるとそりゃないよってことが多い。法的にヤバイこと、グレーなことを平気でやっているし、平気でやらされる。そんなことない?ブラック企業なら簡単だ!もれなくサービス残業をやらされる。いや、サービス残業なんてわかってやる輩が多いことも事実。ブラック企業にはブラック従業員あり。新入社員が嫌だと思ってもそうなってしまうから、誰も物言えない風潮は原子力村に限らない。 そして何時まで経っても振り込め詐欺は無くならない。詐欺はするほうが当然悪なのだが、判っていても騙される人がいる世の中。疑うことを知らないのか、そこは詐欺の巧妙さなのか。正義の判断基準が自分である必要性は高いが、半沢直樹に誰もがなれない。 お前、変わらないな。 そんな友人はいないだろうか?少し丸くなったなんて言われ方もあるかもしれない。初めてあった時と変わらない自分に、多分、大きな自身を持っていいのだと思う。

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