生きろ!宮部久蔵とは何だったのか?映画【永遠の0】を今更考える
映画「永遠の0」が公開されて1ヶ月が過ぎた。ベストセラー作品の映画化であり、そのヒットは時流との見方もある。初版が2006年8月だったことを思えば、本作品が時流を意識したものでないことも、映画の本質も見えてくる。
生きねば。と生きろ!の違いは大きい。そして宮部久蔵への入れ込みこそ勘違いを生む
永遠の0がスクリーンに映しだされ、宮部久蔵の想い、そして行動に、館内を包む感動のトリガーがある。そして何故か感じる居心地の悪さ。その居心地の悪さこそ、永遠の0の本質であると映画にのめり込んだ。
居心地の悪さに隠された宮部久蔵とは何だった?
2013年は奇しくも同じ零戦が登場する2本の映画、「風立ちぬ」と「永遠の0」が大ヒットとなった。「生きねば。」と「生きろ!」という、それぞれの映画のコピーとセリフ。
人として心を掴まれたのは「生きろ」である。神風特攻隊で作戦の遂行という確実な死と、生きろという言葉は相容れない。宮部久蔵の言葉に感動する場面であるのだが、どうにも違和感がある。
家族を守るために死ねない。単純に物語に心を預ければ、違和感など感じるはずもない。それでも、何かが違うのだ。
現在と過去の想いの戦いこそ、永遠の0
心のモゾモゾが始まると、落ち着いて映画を観られない。あの時代あの特攻隊で、海軍一の臆病者。ス~と心が穏やかになったのは、宮部久蔵の何たるかを納得出来たからに他ならない。
宮部久蔵とは、現在の価値観であり現在の解釈。
宮部久蔵の価値観は、まさに現代の日本人と変わらない。家族を愛し、そのためにどうするか、価値観や想いが行動を決める。およそ当時の海軍にいたであろうかとか、思いはあっても行動に出来ないであろうとの想像は出来る。
僕らはどうにも現在の価値観という存在に気づかない。過去に対して、その価値観を重ねた時に起こる違和感こそ、映画を観て直ぐに感じた居心地の悪さだった。
宮部久蔵は僕であり、あなただった。
宮部久蔵は何故特攻隊に志願したか?
映画「永遠の0」では、最後まで明確な特攻隊へ志願理由がわからない。ラストシーンも脳内で作り出すしかない意地悪なものだった。しかし、彼が現在の価値観であるとしても、体制には逆らえないまさに時代。
結局、時代を超えた価値観の共有など難しい。今現在の価値観で過去を捌くことも難しい。
時間を旅する映画やドラマでは、現在に過去の情報を伝えることをタブーとしている。歴史が変わるなんてね。エンターテイメントではそう語られるのに、現実は複雑だ。
宮部久蔵とは、現在の価値観である。
そう思うと、何やらスッキリする映画「永遠の0」。
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映画「永遠の0」の興行成績が7週連続1位、動員500万人を突破したそうです。また、鹿児島県南九州市が、特攻隊員の遺書を世界記憶遺産に申請したそうです。果たして、現在の価値観で特攻隊員の思いを伝えることが出来るのか?
特攻隊員の遺書、世界記憶遺産に申請 「極限状況の中、残した真実の言葉」 - MSN産経ニュース
万能細胞で話題 理系女子といえば丹下梅子
万能細胞「STAP細胞」を作り出し注目を集める割烹着の研究者小保方晴子さん。理系女子などという言葉が流行りなのだそうですが、理化学研究所といえば丹下梅子を推すしかない鹿児島人なのです。
理系女子 丹下梅子は鹿児島生まれ
大河ドラマ「篤姫」が放送されたのは何年前でしょう。地元の多くの人も名前だけは知っていたかもしれませんが、全国的なブームになるなど予想もしなかったというのが本音。
そしてまた、薩摩の女性が話題になりそうな出来事が起こり、それこそが万能細胞「STAP細胞」というトリガーなのです。理化学研究所というキーワードも重なり、鹿児島の偉人として記憶に残るのかも知れません。
秘湯もへったくれもない検索エンジン、丹下梅子は激レア
秘湯というものもだいぶ少なくなってきました。インターネットの普及による情報発信で、その場所やレビューを確認できる時代です。検索エンジンに情報のない温泉こそ秘湯であるという定義が成り立つほど、誰もが頼ってしまうのです。
丹下梅子
Googleで検索してご覧なさい。僅かに1,192件の検索結果です。彼女もまた鹿児島輩出の偉人であるにも関わらず、知名度はグーンと低いようです。それでもそれこそが人間の性ですよね。話題になれば、自ずと多くの人々の目に留まるはずなのです。
丹下梅子とは?
正直な話、詳しいことは聞かないくださいませ。知らない方に少し毛の生えた程度、彼女の誕生の碑が鹿児島市金生町にあることや、女性で初めて帝国大学に入学したこと、幼少時に失明したことなどしか知りません。
検索エンジンには僅かな情報でも、彼女のことが少しは判るから時代ですね。WikipediaよりOn Line Journal 「ライフビジョン」が参考になります。
ゆきりんもいいけどさ、理系女子なんて流行りならば、2014年の鹿児島は丹下梅子さん推しです。
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丹下梅子生誕の地の碑の場所地図
金生町の山形屋の対面の生誕の地碑 山形屋に銅像あり。
クレーマー、クレーマー 小さな正義が牙を剥く
世はまさに大クレーム時代。そりゃね、クレームのひとつやふたつ経験はありますが、サービス、商品、人など、気に入らなければ直ちにクレーム。最近ではテレビ番組「明日ママがいない」がスポンサーへのクレームで話題ですが、CMが流れないという珍しい放送が実現するそうです。
小さな正義が牙を剥く世の中
平凡って知っていますか?家と会社の往復は嫌に代表されるそれは、日常で繰り返されるいつもの生活です。それすらも難しい世の中になっているのですから、平凡が嫌なんて余り聞かなくなったのかも知れません。
小さな正義と平凡。
人それぞれ正義があります。正義とは出来事、物事に対して許されない、我慢出来ない、腹が立つなど、個人の善悪のリミットです。
- 交通ルールに敏感な人。
- サービスに敏感な人。
- 騒音に敏感な人。
- 匂いに敏感な人。
- 年齢差に敏感な人。
小さな正義を挙げると切りがありません。そして小さな正義は誰にでもあり、その牙を剥くかどうかは個性といえるのでしょう。
ただ、他人からその小さな正義を想像するのは難しく、揉め事や事件になるケースもあります。一昔前までそれが少なかったのは、配慮とか遠慮とか、日本人の性質によってその均衡を保っていたように思えます。
余裕と不満
おもてなしって実は双方向のサービスなのですよね。精一杯のおもてなしをしても、もてなされる人がそれに気づかなければ、おもてなしは成立しません。心配りを見出す能力がなければ、おもてなしを感じる事はできません。
性善説ならぬ、性慮説といえるおもてなし。現在のおもてなしは一方通行になっているのではと感じますが、クレームとの関連性をみることが出来るのです。
配慮のない国、日本
最近子供を見ていると感じるんですね。歩道いっぱいに広がって、誰かが来ても避ける素振りもない。僕らも横に広がって友人と帰宅した思い出はありますが、必ず道を譲る行為はありました。
いや、子供だけじゃない、おじさんもおばさんもおじいさんもおばあさんも、仲間が最優先なんです。邪魔という概念そのものがなく、迷惑と感じる人がいるということに気付きません。
邪魔になるということを学ぶ機会の減少。つまり、知り合い以外とコミュニケーションを取ることが皆無だという証拠であり、その必要性に乏しい世の中になっているのでしょう。
ただ、その迷惑を我慢する人がいるということを忘れてはならないのです。
小さな正義と我慢の限界
それでも人は自らに振りかかる迷惑には敏感です。頭にきてクレームになることも多いのです。様々なことに余裕のない生活を送ると、自然に我慢の限界点は低くなってしまいます。
もっとも厄介なのが、小さな正義は誰にでもあり、どんなことでも小さな正義にできるということです。DEATH NOTE(デスノート)では、主人公の夜神月の犯罪者を許さない正義感が、小さな正義といえるでしょう。
どんなことも許さない、法律で裁けないなら俺が裁く。それがエスカレートする様と大クレーム時代が、どうにも重なってしまいます。
息苦しい世の中にするのは、楽しんだ人
自転車が社会問題になっています。ピストや人身事故など、自転車を法規を守らず思いっきり楽しんだ人がいたために、法で縛られる事態も起こっています。大都市で多いこの問題、法で縛られれば田舎モンはいい迷惑です。
30年位前からでしょうか。色々な産業でマニュアル化が始まり、個性は必要とされなくなりました。食品偽装など問題がありますが、マニュアル化が中途半端である反省はありません。
それに対するクレームも多いと思うんですね。マニュアル通りに最低サービスしろよ、と。小さな正義は個人のものですから、本当に怖いのだと認識しなければなりません。
私を選挙に連れてって!東京都知事選をキャッチフレーズで予測する
さて、いなかモンにとって都知事選挙のニュースは見世物なのですが、私自身過去に都民税を納めていた経緯もあり、誰もが感じる日本の課題が未だに扱われないことに聞き感を感じつつ・・・。
都知事選2014をキャッチフレーズで斬る
2012年の衆議院選挙、2013年の参議院選挙と、キャッチフレーズにみる選挙戦展望をひとり楽しんでいました。たかだかキャッチフレーズとはいえ、心を掴まれ投票を決めた人も、全く響かなかった人もいたと思います。
一番面白かったのは民主党のキャッチフレーズで、敗れた衆議院選挙からの立ち直りを感じさせないものでした。そう、ゴタゴタっていうのでしょうか、有権者も感じたと思います。
名は体を表す。そうなのです。キャッチフレーズは選挙結果を占うのです。
さて、東京都知事選挙で話題の4候補について。
キャッチフレーズにみる東京都知事選挙2014
テレビニュースでは、細川候補の話題が最後ということが多いですね。意識して作られていると思いますが、このブログは候補者の名前で50音順です。
■ 宇都宮けんじ
希望のまち、東京へ。(名詞+助詞+名詞+名詞+助詞)
どうしたいのでしょう?希望があるなら、そのままでもいい気がします。
■ 田母神としお
危機管理のプロ(名詞+名詞+助詞+名詞)
プロが何をするか、彼を良く知る人には判りやすいが、知らない人にはそれ以上の想像が難しい。
■ 細川護熙
原発ゼロで東京が日本を変える(名詞+名詞+助詞+名詞+助詞+名詞+助詞+動詞)
キャッチフレーズとしてはクドい感じで、問題解決が遠くに感じる。
■ ますぞえ要一
東京世界一(名詞+名詞)
シンプルだが庶民離れした印象も。言葉がやや古い印象。
たかだかキャッチフレーズですが、案外人となりを表現してしまうから面白いですね。これからの東京を感じるフレーズが全くなく、若者の匂いは全くありません。
話題の4候補の内、田母神氏と舛添氏が体言止めのテクニックを使っています。これは選挙対策のプロが陣営にいるのでしょうね。残念ながら心に残る言葉をチョイスしていない辺り、全く急な選挙戦であったといえるのでしょう。
キャッチフレーズから選挙結果を占う
まるっと選挙結果がわかれば全く苦労はありませんが、選挙権のない都知事選ゆえ呑気に選挙結果を占ってみたいと思います。
当選:ますぞえ要一氏
次点:田母神としお氏
3:細川護煕氏
4:宇都宮健児氏
全くの言葉のお遊びですが、そうとも言えなかった過去2回の選挙。実は、選挙スタッフが一番良くわかっているはずなのです。
日本の課題は国政で?
少子化対策は日本において諸問題の解決方法として叫ばれるものの、国政レベルの対策はありません。知っていて何もしないというね、大事なことが他にあるのでしょうか。
また、生涯未婚率の歯止めは経済対策だけではありません。育った環境、育てた人、当然本人の気持ち。少子化対策とベースは同じなのですから、経済的に有利とされる東京都なら、どうして?という原因は掴めるはず。
更に、人口減が何故悪なのか?本当に悪なのか?
考えることも大切。まぁ、余計なお世話という世話好きがいなくなったのは、地域だけではなく会社もそうなのでしょうね。また、その環境に属さなくなったというのも大きい。
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決められない流行語大賞に倍返し、落ち目のテレビを流行らせたいのは誰?
2013年の流行語大賞が発表されました。意表をつく4つの同時受賞とは、ひとつに絞れない流行語って意味のない気がします。ところで、本題はそうではありません。
2013年の流行語大賞は深い日本の闇みたいなものを象徴している
年間大賞には「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」の4つが選ばれました。あまちゃんに半沢直樹、オリンピックにテレビCMと、ほとんどテレビメディアから生まれた流行語でありました。
トレンドというものは先導するものがあるのですから、まさにそんな裏を読むと面白いのですが、テレビメディアの断末魔と思えば喜ぶ人も多いのだろうか。
今年の流行語、実は斜陽産業から生まれたのだった
私が言うまでもなく、今でしょ!は塾のCM、お・も・て・な・しはオリンピック(つまりスポーツ)の誘致でのスピーチ、ジェジェジェと倍返しはテレビドラマ。それぞれが少子化問題に直面し、テレビは低視聴率に喘いでいます。
塾なんて大変ですよね。子供が少ないのだから生徒の取り合いです。で、誰しも塾に通わなければいけないような風潮もある。勉強、勉強の日本人なのだが、失われた20年どれほどのエリートが、我々を導いてくれたのだろう。
スポーツも大変ですよね。オリンピック競技じゃなきゃスポーツじゃないみたいなね。プロ野球にJリーグも盛り上がるのは最後だけ。おまけにヒーローはアメリカに行きたがるのはいいが、約束事が下手なのは日本の伝統なのだろうか。
テレビドラマは深刻ですよね。プライムタイムで視聴率が3%台ってね。でも、面白い人がいれば視聴者的にはそれでいいはず。何故?テレビ局の心配を視聴者がしなきゃいけないのか。3%でも営業取れよって、上司は言わないのだろうか?打ち切りはないぜ。
パーソナル化した日本人 おもてなしが水商売になる日
日本の将来は成長産業に命運を握られている。介護、医療、インバウンドなどなど。とくに観光は期待されていますが、おもてなしが最高の武器のひとつになるらしい。
おもてなしとは?
いわゆるサービスなんだけど、あなただけのためにと、サービスの受け手も気づかないとならない厄介なもの。だって、おもてなしで色々準備しても、軽く流されたらおもてなしにならない。サービスの受け手にだいぶ頼ったものだと思うのです。
日本人ならね、あぁ、こんなことまでありがたい。とかね十分感じるのですが、外国の方には気づかれない恐れはないのだろうか?
そうなると、おもてなしも所詮はサービス。代金に反映されるわけです。いつの間にかおもてなしは高いものになっている恐れもあるんですね。
おもてなしと水商売。その料金体系において、サービス提供側の言い値であることに変わりはないのですから。
なんて書きましたが、商売ではないおもてなしは十二分に成り立つと思います。
つまり、今年の流行語大賞はテレビをよろしくってことではないでしょうか?
・・・そんなに困っているのかな?と罠にハマってみた。
終わり
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賛成、反対、今ある秘密を言えなければ比べようがない
秘密という言葉をこれほど聞いたことはない。特定秘密保護法案がその原因ですが、こういう考え方をすると面白いのではないでしょうか?
今、どんな秘密を知っているのですか?教えてくださいよ、秘密にしないで。
特定秘密保護法案が可決されると大変な世の中になるらしい。いや、既に中国のハチャメチャも大変な世の中レベルなのですが、一般国民の私などは流れに身を任せて日々生活するしかありません。
社会においてもマル秘だの極秘だの書類を観覧すること自体に、妙な優越感を感じませんか?異性との関係においても、
「秘密だよ」
なんて言われると舞い上がってしまうのです。それが些細なことでもそうなのですから、国の命運を握るであろう秘密を知るべき立場の人。絶対、その立場に酔っているのです。
秘密がポロポロ湧き出しているのか?
秘密って何故かバレるんですね。あれほど秘密だと言ったのに、言えば言うほどバレている。しかも、重要な秘密に限ってバレてしまうから厄介。それが国だったら大変な問題になるのでしょうが、秘密の内容こそ一番重要なのでしょう。
今、どんな秘密を知っているのですか?
是非これが知りたい。今現在も国に秘密はあるでしょう。特定秘密保護法のない今がチャンスであり、知るチャンスなのでしょう?知ってるんでしょう?それとも、誰かが喋ってくれないとわからない?
どうでもいいから、今ある秘密を教えて下さい。
現行法のもとでも、秘密なんて殆ど出てこない。いや、これが秘密なの?という個人の利益・利権で大きく左右するのが秘密です。
逆に、現行法のもとでも秘密がわからないのに、特定秘密保護法で更に秘密の入手が難しくなる恐れがあります。だからこそ、今のうちにこんな秘密はいかがでしょう?と世に出して貰いたいのです。
今の状態が素晴らしいことを証明しなければなりません。いつまで外務省秘密漏洩事件を例にするのか、ITインフラの普及した現在と、情報環境はまるで違います。
なんて、情報の素人が書きなぐりましてすいません。
それでも、人は秘密にしたいことがあり、秘密を知りたがり、秘密を話したがる。もう、煩悩のレベルなのが秘密なのでしょうか。
文字通り、おもてなしは裏があった。小さな正義の敗北を決定づけた偽装問題
こんな広がりを見せると思わなかった?メニュー誤表示というニュースがトレンドになるなんてね。社会人なら、まぁね想像通りと頷いていたはずだろうと思うのだ。
なんとかミートが可哀想だと思えるメニュー誤表示という誤表示
全国に広がりを見せるメニュー誤表示問題。これほどの悪巧みは公務員の裏金問題以来ではないだろうか?余りに対象者が多すぎて罰することが出来ない。なんてふざけた理由もあった裏金問題と同じ道をたどるのか、大勢で申告すれば罪がうやむやになるという考えならとんでもない。
なんとかミートの偽装問題が数年前に起こりました。牛脂注入♡なんてね、やってることは全く変わらないのだが、どうやら大問題になりそうもないのは、おもてなしの崩壊に他ならないから?
哀れ、おもてなし 実は裏ありだった
問題のある企業のおもてなしが、実は虚栄心だったことがバレバレだ。食品偽装(とまで言うよ)は、おもてなしの本丸であるホテルでも行なわれており、そう思われてもこれに反論は出来ないだろう。
おもてなし は裏ありだった。
よく読めば、おもてなしだから裏しかないのだ(笑)この際、グルメだとか濃厚とかまったり舌に絡むとかジューシーとかね、言わないほうが自分のためかも知れませんよ。
これくらいにしてやる!?もっと言いたいのは小さな正義の敗北
実は、もっと声を大にして言いたいのは「小さな正義」の敗北だ。小さな正義とは、誰もが持っているであろうマナーやルール順守の精神。そこから生まれる、個人差のある正義の判断基準が小さな正義だ。
制限速度50kmの道を60kmで走るのは流れだが、80kmだと危険を感じる。やめろよ!なんてこともあるでしょう?マフラーのウルサイ車に睡眠を邪魔されると、お前の家の前でふかしてやる!とかね。
小さな正義は、報復手段を持たない。精々、自らのストレスになるばかりで、報復は想像上のストレス発散だ。しかし、それが怖いものでもあるのは、隣人トラブルで事件になったりすることからも、それを溜めることはおすすめできない。
そして、溜めることもなかったのが、今回のおもてなし偽装だ。
おもてなし偽装問題っていいね?
今回の問題をそう呼んでもいいだろう。さて、小さな正義は現場の人間は感じていたのだろうか?小さな正義とは現場の人の感覚だと思うからだ。
勿論、仕入れの人はものが違うことは判っていたはず。料理人も判るわな。食べればわからないと言っても、見りゃ判るだろ?中華料理では海老をそう呼ぶ?つまり、小さな正義にも値しないことだったというね、想像ができるから悲しくなる。
工業製品はね、料理でいうところの油を半田付けのはんだに例えられる(強引w)。はんだはRoHS(ロハス)対応のため、鉛フリーになった。素材も組立方法も製品にも厳しい決まりがある。
こういう問題も否定はしないが・・・。
偽装にヤラセが繰り返させる理由は、半沢直樹で理解できる - ひとりの道標
工業製品は性能が出ないという問題になりかねないが、料理は味であるから違いがまず判らない。ブランドという信頼が頭にあれば、舌はブランドに従うのだから。ブランド=信頼という図式の中で、小さな正義すら現場になかったのなら、寿司を握るロボットこそ料理人だということだ。
まぁね、本当は正直に出来ないのがブランドだというジレンマを感じます。その価格に収める必要があったのなら、堂々とすればいい。値上げが必要ならすればいい。お客が値段でばかり判断していると、勘違いしていませんか?
多分、暫く消費者は勘違いすると思うけどね。