逃走犯をテレビは追い込めるのか?
お世辞にも人気だったと言えないテレビドラマでも、振り返ると時代を先取りしていたことがある。オウム真理教事件がクローズアップされる中、ちょこっとテレビの影響力について。
NHKスペシャル「未解決事件」が放送されたのが5月26,27日。地下鉄サリン事件で、特別手配されていた菊地直子容疑者が逮捕されたのが6月3日。あまりのタイミングの良さに驚いた方もいるだろう。
実はこの番組を興味深く観ていたひとりなのですが、内容は興味深いと言うよりも恐ろしく感じるものだった。そして、決められない日本の政治はこのオウム事件でも発揮され、破防法の適応がなされなかったことに今更ながら憤りも感じた。
いずれにせよ、にわかに報道される機会が増えたこの事件。テレビ番組のドラマテーマは時代を反映したものもあり、インターネットとはまた違う影響力を、発揮できるのではないかと考える。
HUNTER?その女たち、賞金稼ぎ?
2011年に放送された米倉涼子主演のドラマ。捜査特別報奨金制度を題材にしたドラマで、主人公たちが懸賞のかかる犯人を逮捕するというストーリー。大ヒットとはいえないドラマではあったが、捜査特別報奨金制度をそれなりに広めた効果はあったのではないか。
菊地直子、高橋克也両容疑者共にオウム特別手配被疑者として懸賞金が1,000万円懸けられている。ドラマのようにハンターがいるのかどうかは判らないが、やはり未解決事件のようにそのものズバリ!を扱うことは、人々の大変な関心事となる。
高橋克也容疑者は現在も逃走中。虚しくないのだろうか?逃げることに疲れないのだろうか?あの人のこの言葉を思い出すのだ。
罪を罪とも思わない人、もっとも憎みます。 古畑任三郎でした。NHKスペシャル 未解決事件